今回はイラスト制作の完成度を底上げする、テクスチャ加工についてご紹介します。
「 いまいち、雰囲気が足りないな… 」
という画像も、テクスチャを上乗せするだけで即座にこだわり感アップ♪
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今回は、知っておくととっても便利なテクスチャ加工法を3つご紹介します。
- 基本的なテクスチャ加工の活用法
- ワンクリックで適用できる、オートアクションでのテクスチャ加工法
- 使いたい時にささっと使えるテクスチャブラシの作り方
オートアクションはなんといっても手っ取り早くできるのが魅力!↓
そしてテクスチャブラシは、「ほんの一部分だけに加工をあてたい」という時にとっても便利な方法です♪↓
こんな方におすすめ
- テクスチャ画像の使い方を知りたい
- 自分で用意したテクスチャ画像を使いたい
- すぐにテクスチャ加工を適用できる方法を知りたい
- テクスチャブラシを作りたい
クリスタ&テクスチャとは
まず、クリスタ(デジタルマンガ制作ソフト)とは
アナログでマンガを制作しようとすると、
- 面倒くさい作業の連続で多くの時間が必要
- 専用の道具一式が必要
- インク汚れも考慮した大きな作業スペースも必要
…と、何かとハードルが高くなりがちです。
けれどクリスタではその煩わしさが劇的に削減!
- デスクトップで全て片が付くので部屋がキレイ
- トーンが使い放題
- 素材も使い放題
- ベタ塗りも一瞬で楽々♪
- 様々な効果線も即配置!
- ストーリーエディターで面倒なセリフ入れも楽ちん!
「絵・漫画を描く作業は面倒だけど、もう一度お絵描きを楽しみたい!」
そう考えている方におすすめのマンガ制作ソフトです。
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漫画制作の救世主!~クリスタおすすめ理由~
本来漫画制作は 面倒くさい作業の連続で多くの時間が必要 専用の道具一式が必要 作業スペースも必要 …と、よっっっぽど絵を描くことが好きではない限り、忙しい大人になってからも続けられる人は ...
そして、何よりクリスタのレイヤー合成モードを利用することで、で様々なテクスチャ効果を楽しむことができます★
イラストに彩りを与える「テクスチャ」とは?
イラストに「テクスチャを加える」とは、質感をプラスするということです。
アナログ感のあるあたたかな風合いにする際によく使われる表現方法で、主に材質系のテクスチャ画像をイラストの上レイヤーに配置し、合成モードを利用して作成されます。
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クリスタ【クリッピング】と【レイヤーマスク】の活用&使い分け
クリスタには特定の範囲に 描き込み 表示 色調補正 をしたい時に使用する便利ツールが2種類あります。 それは以下の2つ。 下のレイヤーの描画範囲のみに表示する「クリッピング ...
テクスチャの種類と基本的な活用例
クリスタ「 テクスチャ」素材の種類&適用例
- 用紙(和紙・キャンバス他)
- スケッチ風
- 水彩風
- 油彩風
- 生地(網タイツ・デニム・毛皮)
- 自然(木目・氷・さび)
- 他幾何学模様(斜線・網点・ノイズ等)
テクスチャの効果的な活用例
1.イラスタと全体にかける
- 用紙(和紙・キャンバス他)
- スケッチ風
- 水彩風
- 油彩風
2.キャラクターデザイン(服の質感)をリッチに演出
生地(網タイツ・デニム・毛皮)
自然(木目・氷・さび)
3.背景や風景の描写でのテクスチャの応用
他 幾何学模様(斜線・網点・ノイズ等)
クリスタ&テクスチャ 基本の活用法
ダウンロードしたテクスチャはどこにある?
クリスタASEETSでダウンロードした素材は種類問わず、一度こちらの素材パレットの「ダウンロード」フォルダに収納されます。
画像素材はここから直接作品へ貼り付け投入できます。
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自分が持っている紙などのテクスチャ画像を直接クリスタへドラッグ&ドロップして取り入れる方法もできます。
クリスタにおけるテクスチャの貼り方・適用法
方法① イラストの上にテクスチャ画像を乗せる
「レイヤー合成モード:オーバーレイ32%」
このように、手持ちの布画像をイラストの上に置き、この布画像(テクスチャ素材)レイヤーの合成モードを変更するだけで簡単にテクスチャ感のある画像が出来上がります。
服など、一部分にのみテクスチャ加工を加えたい時はクリッピング機能を利用します。
レイヤーパレットの左上のボタンをクリックするとクリッピングされます。
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クリスタ【クリッピング】と【レイヤーマスク】の活用&使い分け
クリスタには特定の範囲に 描き込み 表示 色調補正 をしたい時に使用する便利ツールが2種類あります。 それは以下の2つ。 下のレイヤーの描画範囲のみに表示する「クリッピング ...
方法② イラストの下にテクスチャ画像をおく
でこぼこ感のあるキャンバス風や鉛筆スケッチ風を表現したい時は、イラストの下にテクスチャ画像をおくことが効果的です。
この場合も上に乗せた方の画像のレイヤー合成モードを変更してください。
上にさらに粗目のテクスチャ画像をプラスすることで、スケッチ風画像の質感がアップします!★
テクスチャ(画像)レイヤーの「合成モード」について
クリスタには様々なレイヤーの合成モードが用意されています。
テクスチャ画像のレイヤーにこの合成モードを適用し、レイヤーの不透明度を調節することでイラストに自然な感じになじませることが可能になります。
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テクスチャ加工の合成モードには、主にこの3種をよく使用しています。
- 焼き込み
- オーバーレイ
- スクリーン
たまにかけあわせることも…
レイヤーの「合成モード」の欄をクリック→スクロールすることで簡単に見比べ可能なので、お好みの合成モードを選んでください★
テクスチャの色の変更
「Ctrl+U」で色調補正からカラーを変更することができます。
トーン素材など、色調補正が利用できない場合はラスタライズをすればOK!
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応用①オートアクションによる「テクスチャ」作成
テクスチャ画像素材がなくても、クリスタのトーン効果やフィルター描画機能でオリジナルのテクスチャ(風)素材を作ることができます★
クリスタの「トーン(ノイズ)」効果を活用
- まず黒でベタ塗りされたレイヤーを用意
- 「レイヤープロパティ」よりトーン効果を適用
- 「網の設定」を「ノイズ」に変更し、「不透明度」を調節してお好みの粗さに
- トーン化されたレイヤーを右クリック→ラスタライズ
- あとはレイヤーの合成モードをお好みに変化させて完成!
クリスタの「フィルター(描画 - パーリンノイズ)」を活用
- クリスタのメニューより、「フィルター - 描画 - パーリンノイズ」でざらざら画像を描画
- レイヤーの合成モードと不透明度を調節し、お好みの風合いへ
また、パーリンノイズ画像に「メニュー - 編集 - 輝度を透明度に変換」で白を透明化することでまた違った風合いを楽しむこともできます。
オートアクションにテクスチャ加工工程を記憶させよう!
クリスタでテクスチャ画像を作成する場合、これらの工程をクリスタの神機能の一つ、オートアクションに一度記憶させておけば、1クリックですぐにテクスチャ加工を施すことが可能です!
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一例:1クリックで「和紙風」テクスチャを追加★
クリスタアセットではこれらのクリスタ効果を活用して作成した、「1click!自動テクスチャアクションセット」を配布しています。
手っ取り早く使い方は、よろしければご活用ください♪★
応用② クリスタで作る!「テクスチャブラシ」の作り方
まずは「モノクロ」のテクスチャ素材を用意
明暗が曖昧なテクスチャ画像ではテクスチャ加工も効果が出づらくなってしまいます。
なので、以下の方法で明暗のはっきりしたモノクロのテクスチャ画像素材を用意します。
- 色調補正で彩度を下げ
- レベル補正ではっきりさせる
クリスタでテクスチャブラシを作る方法
テクスチャブラシの作り方★
- テクスチャ画像を用意(モノクロ2値化&輝度を透明化)
- 画像を素材登録し、「用紙テクスチャとして使用」にチェック!
- 元となるトーンブラシを複製し、名前を変更して活用
- ブラシの設定で「紙質」に2.で登録した用紙画像を適用
テクスチャ画像を用意
まず2値化されたトーン素材を用意します。
カラー画像の場合はレイヤーの変換で【表現色:モノクロ】に変更
→【編集 - 輝度を透明度に変換】
画像を素材登録
レイヤー画像を素材フォルダへドラッグ&ドロップで登録し、ダブルクリックをして【素材のプロパティ】を開きます。
【ブラシ用素材設定 - 用紙テクスチャとして使用】にチェックを入れます。
ブラシの設定で紙質を変更
他トーンブラシ、もしくはマーカーペンなどを複製して利用します。
今回はデフォルトの「ベタ塗りペン」を利用してみました。
【ツールプロパティ - サブツール詳細】より「ブラシ先端」でブラシ濃度が100であるのを確認後、「紙質」を先ほど登録したトーン素材へ変更します。
これでテクスチャブラシの完成です★
テクスチャ画像のサイズが大きいと感じた場合は「紙質」の拡大率から調節できます↓
模様・スタンプ系のブラシ等にもこの「紙質」をテクスチャ画像にすることによって、はじめからテクスチャ加工のあるブラシが作れます。
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まとめ
今回はクリスタにおけるテクスチャ加工の活用法をご紹介しました。
テクスチャ加工はレイヤーの合成モードとともに活用することで、イラストに様々な奥深いテイストを施してくれる優れものです。
ぜひ色々なテクスチャ画像素材をもとに、イラスト制作を楽しんでください★
今回の記事がまた何かしらの参考になれば幸いです。