みなさんはグッズ制作において、こんな経験はなかったでしょうか…
印刷会社でのグッズ注文、セブイレなどでのネットプリントetc、頑張ってイラストを作り、プリントされた完成品を見てみると……
・・・・・・想像していたのと色が違う!!!!!!
今回はこのような事態を防ぐために、事前にやっておいた方が良いコツを簡単にご紹介したいと思います。
少し面倒に感じるかもしれませんが、印刷にはお金がかかりますから……面倒でも、対処できる部分はやっておくと後悔も少なくておすすめです!
こんな方におすすめ
- オリジナルグッズを作りたいけど失敗したくない
- 思い通りの色に印刷してもらえるコツが知りたい
目次
グッズ印刷に失敗しない方法
前置き:ある日のコンビニネットプリントの失敗例
ある日、初めてセブイレのネットプリントを利用してポストカードを作ってみました。
- ポストカード用のイラストを作成
- セブイレのネットプリントサービスに会員登録
- 作成したイラストをアップロードしてネットプリント予約番号をGET
- セブンイレブンに赴き、ネットプリント開始
- 元々セブイレに用意されてあるポストカード用紙に印刷されて完成
モニターではハッキリした色合いにしたはずなのに、こんなもにゃっとした感じの印刷具合になってしまった…!!!!
この時、せっかく作ったイラストをセブイレの印刷機にもっときれいに印刷してもらうにはどうすればいいか…そう考え、「この色合いになる」とあらかじめ予測できるレイヤーセットを作るということを思いついたのでした。
本題:グッズ印刷に失敗しないポイント3点
せっかく作ったイラストを用いたグッズ作成、できればきれいに印刷してほしいですよね。
私が思うグッズ印刷をする上で失敗しないポイントは大きく分けて3つです。
グッズに用いる絵の制作ポイント
- 基本:イラスト作成はCMYKモードで行う
- 事前に印刷用紙の色とできればインクの発色を理解しておく
- 2.をふまえた上でモニターでも確認できるよう、フィルタ代わりのレイヤーセットを作成してグッズ用のイラストにあてて確認・調整作業を行う
以下にまた詳しく説明していきます。
イラスト作成はCMYKモードで行う
印刷用のイラストを作る際は、制作ソフトのカラーモードを印刷用のCMYK仕様にしておくことが鉄則です。
RGBで作成していると、印刷した時にかなりくすんだ色で印刷されることになります。
RGBからカラーモードをCMYKに変更した時点でも、かなり本来よりくすんだ雰囲気になってしまうのが確認できると思います。
CMYK ← → RGB
このように、あまりくすまないところもあれば大分くすんでしまうところも出てきてしまいます。
印刷された時に気づいたのでは遅すぎる&後悔するので重々ご注意を…!
Photoshopのカラーモードの確認
フォトショでは【イメージーモード】のところから現在モニターに表示されているカラーモードを確認・変更することができます。
CLIP STUDIOでCMYKモードにするには
クリスタでは基本RGBモードで表示されていますが、設定を変更してCMYKに変更することができます。
【表示-カラープロファイル-プレビュー】【プレビューするプロファイル】でプレビューモードをRGBからCMYK
設定をすぐに切り替えるにはコマンドバーにショートカットを置いておくと便利です!
-
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こちらで紹介されているのを参考にさせていただきました★
現在はRGBカラー対応も増えてきています
現在はRGBカラーで製作したイラストをそのままに入稿→モニターで見る色そっくりに発色を表現してくれる、という印刷所も沢山出てきました。
この他にも検索すればどんどんと出てきます…素晴らしいですね!!
栄光印刷のオンデマンド印刷コースでも、表紙はRGBカラー入稿を奨めていただいています。
クリスタで表紙も作っているのでとても便利!
本当に便利な時代になったな〜!!!
……と思っていたら、用紙を確認していなくて見事に失敗しました。。。
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事前に印刷用紙の色とできればインクの発色を理解しておく
だいたいの印刷会社では希望すれば印刷見本を無料で送ってもらえます!
実際のグッズ、また印刷の出来を想像しておくのにも重要なので是非とも事前に入手できるものは入手しておきましょう。
グラフィックさんなどはサンプル画像データもあらかじめ用意してくれているので、次に紹介するモニターとの見え方の比較などがさらにわかりやすくなるかと思います。
フィルタ代わりのレイヤーセットを作ってみる
すでに印刷がなされた印刷見本用紙を用意できたら、モニターでもあらかじめ確認ができるよう、フィルタ代わりのレイヤーセットを作成してみましょう。
大体以下のような手順です。
フィルタ代わりレイヤーセットの作り方
- 印刷見本用紙を用意
- クリスタもしくはフォトショを開いて新規作品作成
- サンプル画像を開いて配置
- 印刷見本用紙と見比べ、同じ見え方になるよう色彩調整のフィルターレイヤー(セット)を作成していく
- 出来上がったらサンプル画像を非表示にする
- 印刷に使いたいイラストをフィルターレイヤーの下に配置
- 納得のいく印刷の発色になるよう、イラストの上に色彩調整のフィルターをかける(4.で作ったフィルターレイヤーと混ざらないよう気を付ける)
- 完成したら4.で作ったフィルターレイヤーを消去して画像を統合
- 印刷所に入稿して終了!
それではここで一例をご紹介します。
まず、かつて私はプリントパックさんで上質紙ポストカードを注文し、色見本用紙を見るも適当に流してそのまま入稿、大爆死した過去があります。
そして最近になり、またイベントのおまけグッズ作成にポストカードを作ることになりました。
リベンジです(*''▽'')
まず大爆死した元絵のファイルを開きます。
大爆死を遂げた完成ポストカードを横に置き、その元絵の上に色調整レイヤーを施し、実際の印刷物の色合いに近づけるよう色調整してフィルタ代わりのレイヤーセットを作ります。
ちょっと大げさですが、実際夜の室内光で見るとこんな感じ…💦
パキっとした爽やかな下地をイメージしていたのに、くすんだ黄みがかった用紙だったのでこんなことに…………
フィルタ代わりのレイヤーセットが作成出来ました。
その後は、さらにその下に色調整レイヤーを設けて、今度は自分に納得のいく色合いになるよう色調整をしていきます。
紙の色は仕方ないのでせめて色合いに華やかさを足してくすんだ雰囲気を脱却たい…!
出来ましたら、最初に作ったフィルタ代わりのレイヤーセットを消去し、画像を統合もしくは画像の書き出しを行います。
あとはグッズ申込をしておいた印刷所に入稿して終了です!
↑わかりづらいですが、元絵に比べて大分彩度をあげました
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はグッズ作成においての印刷の失敗を極力抑える方法をご紹介しました。
この方法で100%大丈夫!
とまではいきませんが、個人的にはだいたい及第点くらいの出来は狙えるようになりました。
よろしければセブイレのネップリサービスなど安価なものから気軽に一度試してみてください♪
今回の記事がなにかしらの参考になりましたら幸いです。
ちなみに、カラー絵制作<作業の流れ>についてはこちらでご紹介しています。
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